プジョー106 1300エンジン エンジンヘッドガスケット交換をまとめてみました。
バッテリー・エアークリーナーボックス・プラグコードを外し
冷却水を排出
ジャッキアップしました。
ホース外します。
配線類、センサーのカプラーなど外します。
タイミングベルトのカバーを外しました。
(詳しくはタイミングベルト交換 まとめで。)
インジェクションフューエルレールを外しました。
インジェクション外しました。
エンジンにOリングできつく挿入されているだけです。
こんな仕組みでいいんですね。
インマニは上側4個下側2個合計6個のナットで固定されていました。
インテークマニホールド(サージタンク)外れました。
エキゾーストマニホールドも外し
だいぶ簡素なエンジンルームになりました。
サーモスタットスイッチ部分を切り離しました。
アッパーホースが取れればここは外さなく済むのですが
無理そうだったのでここを外します。
ヘッドカバーを外しました。
取り付けナットは2個だけです。
次はタイベル外し
テンショナーを緩めて外します。
吸気マニホールドの清掃
ラベン・キャブクリーナーが活躍しました。
排気マニホールドも煤を落としすっきり
フライホイールに6mmの穴があって固定できる事を知り(ヘインズ2A・6)
5mmのネジをテープで太くして挿してみました。
ヘインズにボルト締め付けの順番があります。
緩める時はその反対だそうです。10番からですね。
緊張の10番ボルト
45cmスピンナーでは重く
パイプで延長してパキッと
新しく用意したボルトはEトルクスですが
元のは普通の6角14mm
10から1へ 5回転くらいしました。
無事10個のボルトを緩めることが出来ました。
ヘッドボルトを外すとタペットの軸が一緒に外れました。
エンジンヘッド取り付けのボルトです。
元のは右側の6角頭です。
新しいのはE型トルクス
サイズはE14
ネジ径は10mm (ピッチ1.5mm)
長さは約176mm+頭部分
わりとすんなりヘッド外れました。
次はガスケット外し
割り箸を蚤にして持ち上げました。
ピストンライナーはシリンダーヘッドで固定なので、
ピストン動かすと一緒にスリーブが浮いてしまうそうです。
ピストンとライナー上面をきれいにしました。
ライナー押さえ取り付けました。
これで安心です。
M10ボルト長さ60mmと角ワッシャー
ボルトは長過ぎました。
ピストン下死点の2番3番は
丸スポンジで埃・錆よけしています。
ボルトが出っ張ってしまいましたがヘッドカバーが出来て良かったです。
ヘッドをひっくり返してガスケットかす取り除きや燃焼室のお掃除
オイルストーンで面をならし
やり過ぎが怖いので軽く
ガスケット接触面は仕上がりました。燃焼室もだいぶきれいになりました。
接地面の平面歪検査
0.04mmが入らず
それより薄いゲージがなく測定不能
かなり成績良くほっとしました。
作業後知ったのですが、光を当てて光の漏れ具合で隙間を見る技もあるそうです。
吸気バルブの傘の中央の凹み部分の吸着物をしっかり取り除いて
燃焼室完了です。
排気ポート・ケース側面を掃除
吸気ポート・プラグホール・インジェクション取付部を清掃
インジェクターのお掃除
パーツクリーナー吹きつけただけです。
ここから先の整備は室内で。
換気扇の役目の扇風機
(パーツクリーナーなど強力に室外排気してくれました。
かえって外での作業より快適でした。)
バルブスプリングコンプレッサーでコッタ外し
スプリング・リテーナー・コッタです。
スプリングのないバルブです。
ステムシールを見ることが出来ました。
ひとつは何とか外せましたが、スプリングが思うように縮みません。
リテーナーとコッタの固着だそうです。
リテーナーを前もって叩いておくそうです。
コッターの固着を解除のお話があります。
リテーナーとコッターの固着は当然のようで
バルブスプリングコンプレッサーでスプリング縮める前に
リテーナーを叩き固着を剥がすそうです。
1/2エクステンションバー75mmが調度良く
プラハンで程々にバンと
叩いてからのコンプレッサーは上手く行きました。
バルブの頭が籠の輪っかと同じくらいまで
スプリングを縮めるとコッターが取り出せます。
コッター取り出しがけっこう難しかったです。
落っこちたネジ拾うマグネットでやってみましたが
まったくダメでした。
ネオジウムマグネットだと良いかもしれません。
4番両方のバルブはすんなり引き抜けず
先端がコッターとのあたりで
捲れがあるようでした。
オイルストンで磨き
取り出しに成功
外せたバルブ8個です。
ポート清掃
排気側が主ですが吸気もちょこっと
そしてプラグスレッドも
バルブのすり合わせをする前に
どのくらいの密閉性なのか灯油をためてテストしました。
3分位してポートに灯油が流れてきました。
コンパウンドの流れ止に絆創膏を巻きました。
吸気バルブは凹みが大きく
この小さいタコ棒が具合良かったです。
叩きながら回す リズミカルに だそうです。
すり合わせ後の感じ
コンパウンドは緑色ですが
灰色になっていますね。
最初はジャリジャリした感触
シャリシャリしてシュルシュルして
ニュルニュルになります。
一箇所3分くらい
後半はあまり叩かず左右回しました。
そして貼っ付く感じで回すのに抵抗が強くなります。
たこ棒の吸い付きがすぐ剥がれてしまいます。
この時がお互いの面が同一になったんだろうと思いました。
叩くときの音も
だんだん甲高くなっていきます。
この作業は静かな部屋で作業音を確かめながら。
叩いた音
擦っている時の音
そして感触
ドリルで回して出来るそうですが削りを最小にするには手作業が良さそうです。
コンパウンド洗い流した後の写真です。
かなり当たり幅が広く芳しくないけど良しとします。
106用バルブステムシール
315円×8 吸気・排気同じです。
インジェクターシール セット
2940円×4 上下一緒のようです。
バルブステムシールは安いなぁと思うけど
インジェクターシールはびっくり価格ですね。
旧バルブステムシールです。外します。
バルブステムシールプライヤーでつまんだ感じ
ラスペネ吹いて
プライヤーでくりくり回して
ジワッと引き抜きました。
けっこう抵抗ありました。
新旧の比較
左が古いの
穴の大きさが違います。
挿入は12mmロングソケットにしました。
延長バーを取り付けて
古いのを付けてプラハンで装着練習
10回くらい軽めに叩いて装着できました。
バルブステムシール取り付けを
バルブスプリングコンプレッサーでやったらどうだろう
なんて夢で考えていて目が覚めました。
3/8ソケット12mmロングがぴったりはまります。
いい感じです。
実際ためすにはバルブ取り付けないと出来ないため
次回練習してみます。
バルブ装着に
シールに付いているスプリングをはずした方が良い
あるサイトで書いてありました。
わりと簡単に取れます。
新しいのはきついと思いますが
ただこれ取る時シール傷めそうなのでやめておきます。
バルブの頭はコッター取り付けのため
このような形状です。
ここをステムシールが通過する時
シールが傷むようです。
マスキングテープ、スムーズに通過します。
本番はシリコングリスやシリコンスプレーするので
もっと良いでしょう。
きれいにするの大変でしたが
汚れが無いのは気持ちいいですね。
バルブステムシールの取り付けです。
マスキングテープでステムの凸凹を和らげ
そこを通過
いい感じです。
計画通りにバルブスプリングコンプレッサーを利用し押し込みます。
取り付け完了です。
8箇所すべて取り付きました。
バルブスプリング取り付けです。
スプリングをセットした感じ
コッターはシリコングリスを付けておくと
装着の際、接着効果あってやりやすかったです。
装着完了です。
8個すべて仕上がりました。
反対側です。めでたし。
バルブ取り付けで
リテーナーとスプリングが少しずれます
芯を揃えたいけどコンプレッサーの籠の座りが悪く
これが精一杯
外す前の状態でも同じにずれていましたから
仕方ないかな
これってぴったし合っていても実使用でずれてしまうのかもしれませんが
バルブスプリングとリテーナーのずれを
ウォーターポンププライヤーで調整しました。
ほぼ中心に合わせれたと思います。
排気側はブロックとスペースありますが
吸気側は狭くてやり難かったです。
この作業用にプライヤー先端を薄く削ると良さそうです。
インジェクターシール交換
無事外れました。
エンジン側の方が傷んでいるように見えます。
熱受けるからかな
数回、古いシールで装着練習をしました。
元より先端ノズル側がきつくやりにくいです。
新しいシール
左から2列目
品物が違います。
艶無く内径もちょっと小さいみたい
品番同じ袋なので装着へ
新しいのはよりきつく大変
ノズル側は一回転ひっくり返る感じで装着となります。
無事装着できました。
バルブすり合わせがどのくらい上手く出来たか
灯油テストしました。
この写真はすり合わせ前の灯油テスト
この時はバルブスプリングを外しているので、
条件同じでありませんが3分ほどで漏れてきました。
どのくらい良くなったでしょうか
5分経過
排気1番
排気2番
排気3番
排気4番
この頃は7分とか経っていると思う
吸気1・2番
吸気3・4番
密着具合は良好のようで漏れないようです。
良かったです。
インジェクション取り付きました。
エキゾースト側のスタッドボルです。
ナット2個でスタッドボルト取り付け
インテーク側のガスケットです。
サージタンクも無事に取り付きました。
作業後の反省
サージタンク取り付けが先で
その後インジェクション取り付けでした。
インジェクションに無理掛けてしまいました。
サージタンク取り付けで困窮していたら
カプラーの根っこ破損。がっかり
手前の写真を確認したらヒビがあり
今回の負担でより大きくなってしまったことが分かりました。
スーパーXで補修しました。
次はエキゾーストマニホールド取り付けです。
新しいガスケット
排気用はメタル製
表裏穴の位置同じです。
出っ張った方をこちらに向けて取り付けました。
ナットを手回しで装着すると
渋いです。
二面傷があります。
わざと潰していびつにして抵抗を掛けて
緩まないようにしているようです。
トルクレンチで締め付けました。(数値は16です。)
インテーク側も(数値は8です。)
30日はインジェクションが邪魔でトルクレンチ出来ませんでした。
インジェクション外したので正式に出来ました。
ですが下側はスペース悪く工具入らず手締です。残念
正式な締付けトルクなので排気漏れの心配はないと思います。
室内での作業はすべて完了しました。
インテークマニホールド(サージタンク)のヘッドへの固定は、
ナット6個です。
下側は2箇所で固定
この下側はスペース悪くクローフットレンチでトルクレンチが使えました。
規定値8N・m
勘締めは6から7でした。
トルクレンチ使えて良かったです。
ヘインズには締付けトルクの記載が無いので
参考に緩める時のトルクを計ってみました。
一つだけ20N・mであとは25~30N・mでした。
エンジンヘッドをホイストロープで吊り降ろし。
室内での作業は6週間掛かりました。
整備内容はバルブのすり合わせとステムシールの交換をしました。
無事、地面に下ろすことができました。
ヘッドカバーの内側が汚れていたので洗浄
ヘッドカバーパッキンです。
この文字がある方がオイルフィラー側でした。
どちらでも良いとは思うのですが
MEILLOR 8
特別難しいこと無くセット出来ました。
ヘッドガスケットです。
国内在庫なくてフランスから飛んできてくれました。
ありがたいです。
拡大してみるとこんな感じです。
反対側です。
厚みを計ってみました。
上側が旧ガスケット
手前が新ガスケット
測定位置に寸法を記しました。
左右で0.2mmも違います。
180°くらい締め込みが違ったのかな。
新しいのは1.5mm
今回の新品と同じ厚みがあったとすると
0.2mmくらい圧縮されるようです。
ボルトは2/3回転締め込みなので
ピッチ1.5mmのネジだから1mm引っ張るけど
ガスケットの潰れ分を差し引くと0.8mmボルトが伸びるようです。
シリンダーヘッドの歪みはほぼ0でした。
シリンダーも測ってみました。
この部分で0.04mm隙間がありました。
同じ中央向こう側は0
シリンダーケース自体は前後2箇所0でした。
対角はピストンの出っ張りがあって無理かと思って測らなかったけど
写真見ると可能なような
短辺は省略しました。
シリンダーヘッドをエンジンに載せました。
シリンダーです。
ヘッドボルト取り付けのネジ穴掃除に手間取りました。
ガスケットをセット
ヘッドはホイストロープで釣り上げエンジンへ
上手くいきました。
久しぶりにエンジンルームへ戻ったヘッド
ヘッドボルトはグリスを頭とねじ山部分に均一に塗りました。
ロッカーシャフト共締めなので
ロッカーシャフトをセットして
ヘッドボルトをセット
1回目は20N・mで中央から締め込み
2回目は2/3回転締め込みを中央から
450mmのスピンナーではかなり重く
パイプで延長して回せるくらいです。
80~100cmくらいあるといいかな
タペットがバルブにあたり反発あるから
タペットのナットを緩めたのですが
結局調整ネジを緩めるのを忘れてしまいました。
ロッカーシャフト取り付けでバタバタ落ち着かなかったのですが
その時に気がつかなかったのは間抜けすぎ
なのでヘッドボルト締め込みがアバウトになってしまったのが残念でした。
配線カプラーを接続やホース接続など
約2時間整備
エキゾーストマニホールドと中間パイプとの接続のガスケットです。
横から無事挿入出来ました。
スタッドボルト
ナット
スタッドボルトは事前に取り付けていなかったので
少し手こずりました。
手で送れなかったので
ビニールホースをかぶせてバイスプライヤーで取り付けました。
ナットを付けて
下から見上げての写真です。
指定トルクは30N・m
手持ちのエキステンションバーありったけ繋いで
なんとかトルクレンチが使えました。
エキゾーストマニホールドとヘッドの取り付けトルクは16と思っていました。
ヘインズをよくよく見るとロングナットが16でショートナットは25と記載してありました。
結局エンジンルームでのトルクレンチ使いとなってしまいました。
でもどうにかトルクレンチが使えて良かったです。
シリンダーヘッドからの冷却水が出て行くところのつなぎ部分です。
ここはガスケットの用意はなく液体ガスケット接続
後で写真見ると右下角のところ液ガスあるかどうか際どいですね。
漏れるかなぁ
取り付け完了
この他
ウォーターポンプ取り付けボルト
大きい方は65N・m
小さい方は30N・m
取り付け時
この締め付けトルクで捻ると折れそうで
怖くて指定トルクで取り付けできませんでした。
やはり不安なので増し締めを
トルクレンチで大きい方は50
やはり怖くて65まで出来ません。
小さい方もやっと20くらい
心臓に良くないです。
106の冷却水用サーモスタットスイッチです。
89℃です。
これとパッキンで1890円でした。
パッキン取り付けた感じ
セットした感じ
すんなり取り付きました。
社外品では困窮しました。
サーモスタットスイッチ自体の外径は53.45mmで同じなのですが
パッキンの厚みが違い
外径が社外品は54.0のところ55.35あります。
このため今回偏ること無く具合良かったです。
さすが純正パーツです。
タイミングベルトを取り付けた後
タペット調整です。
クランク2回転でカムシャフト1回転
42駒あります。
なので10.5駒ごとに記しをつけて
圧縮上死点の順番は1番→3番→4番→2番
吸気0.2mm
排気0.4mm
トルクレンチで20N・mに締め込みました。
完成の図
中蓋をして
ヘッドカバーをセット。
タイミングベルトカバー→オルタネーターベルト→エアークリーナーケース
取り付けて
配線やホースも戻し最後にバッテリーを接続
ヘッドカバー取り付けボルトをトルクレンチで16N・mで締め込み
冷却水(今回はフラッシングのつもりなので水だけです。)を入れて
オイルは入れましたが
確認し300cc補給(中身はヤッコでないです。)
エンジン始動(すごく緊張しました。)
クランキング6秒後
無事に動きました!
だけど1分位のち煙がかなり発生
よーく観察するとエキゾーストマニホールドとパイプの接合部から
排気漏れでもなさそう
グリスの焼けのようです。びっくりしました。
冷却水のエアー抜き
暖房ファンを動かしていたことと
88°の高めのサーモスタットスイッチのため
なかなか気泡がでず心配しました。
けど無事終了。
アクセル軽ーく吹かしてみましたが
気泡出ませんでした。
ガスケットの気密性は良さそうです。
エンジン音
これでいいのかな
タペット音かなり大きいです。
クリアランスは間違いないつもりですが
吸気0.2はともかく排気0.4は広いと思うんだけど
冷却水は念のためもう一度水を入れてフラッシング
その後正式にクーラントを入れました。(2回フラッシング)
エンジン温まったところでオイル交換とエレメント交換
今回入れたばかりの未走行のエンジンオイル
かなり黒くてびっくりしました。
今回使用のクーラントとオイル
洗車して出走。40kくらい走りました。問題ないようです。
今回の整備に必要で購入した工具達です。
トルクアングルゲージ
分度器みたいなのを買いました。
ヘッドボルト取り付けで使います。
中央が3/8→1/2のソケットアダプター
トルクレンチに対応させるため
右側のがヘッドボルト用12.7sq.E型トルクスレンチ B4-E14
ストレートエッジ
ヘッドの歪みを測定するために。
直線誤差が50cmで0.015mm以内だそうです。
バルブステムシールプライヤー
整備合計時間は約120時間でした。約3ヶ月半掛かりました。
エンジンヘッドガスケット交換 166672km
バッテリー・エアークリーナーボックス・プラグコードを外し
冷却水を排出
ジャッキアップしました。
ホース外します。
配線類、センサーのカプラーなど外します。
タイミングベルトのカバーを外しました。
(詳しくはタイミングベルト交換 まとめで。)
インジェクションフューエルレールを外しました。
インジェクション外しました。
エンジンにOリングできつく挿入されているだけです。
こんな仕組みでいいんですね。
インマニは上側4個下側2個合計6個のナットで固定されていました。
インテークマニホールド(サージタンク)外れました。
エキゾーストマニホールドも外し
だいぶ簡素なエンジンルームになりました。
サーモスタットスイッチ部分を切り離しました。
アッパーホースが取れればここは外さなく済むのですが
無理そうだったのでここを外します。
ヘッドカバーを外しました。
取り付けナットは2個だけです。
次はタイベル外し
テンショナーを緩めて外します。
吸気マニホールドの清掃
ラベン・キャブクリーナーが活躍しました。
排気マニホールドも煤を落としすっきり
フライホイールに6mmの穴があって固定できる事を知り(ヘインズ2A・6)
5mmのネジをテープで太くして挿してみました。
ヘインズにボルト締め付けの順番があります。
緩める時はその反対だそうです。10番からですね。
緊張の10番ボルト
45cmスピンナーでは重く
パイプで延長してパキッと
新しく用意したボルトはEトルクスですが
元のは普通の6角14mm
10から1へ 5回転くらいしました。
無事10個のボルトを緩めることが出来ました。
ヘッドボルトを外すとタペットの軸が一緒に外れました。
エンジンヘッド取り付けのボルトです。
元のは右側の6角頭です。
新しいのはE型トルクス
サイズはE14
ネジ径は10mm (ピッチ1.5mm)
長さは約176mm+頭部分
わりとすんなりヘッド外れました。
次はガスケット外し
割り箸を蚤にして持ち上げました。
ピストンライナーはシリンダーヘッドで固定なので、
ピストン動かすと一緒にスリーブが浮いてしまうそうです。
ピストンとライナー上面をきれいにしました。
ライナー押さえ取り付けました。
これで安心です。
M10ボルト長さ60mmと角ワッシャー
ボルトは長過ぎました。
ピストン下死点の2番3番は
丸スポンジで埃・錆よけしています。
ボルトが出っ張ってしまいましたがヘッドカバーが出来て良かったです。
ヘッドをひっくり返してガスケットかす取り除きや燃焼室のお掃除
オイルストーンで面をならし
やり過ぎが怖いので軽く
ガスケット接触面は仕上がりました。燃焼室もだいぶきれいになりました。
接地面の平面歪検査
0.04mmが入らず
それより薄いゲージがなく測定不能
かなり成績良くほっとしました。
作業後知ったのですが、光を当てて光の漏れ具合で隙間を見る技もあるそうです。
吸気バルブの傘の中央の凹み部分の吸着物をしっかり取り除いて
燃焼室完了です。
排気ポート・ケース側面を掃除
吸気ポート・プラグホール・インジェクション取付部を清掃
インジェクターのお掃除
パーツクリーナー吹きつけただけです。
ここから先の整備は室内で。
換気扇の役目の扇風機
(パーツクリーナーなど強力に室外排気してくれました。
かえって外での作業より快適でした。)
バルブスプリングコンプレッサーでコッタ外し
スプリング・リテーナー・コッタです。
スプリングのないバルブです。
ステムシールを見ることが出来ました。
ひとつは何とか外せましたが、スプリングが思うように縮みません。
リテーナーとコッタの固着だそうです。
リテーナーを前もって叩いておくそうです。
コッターの固着を解除のお話があります。
リテーナーとコッターの固着は当然のようで
バルブスプリングコンプレッサーでスプリング縮める前に
リテーナーを叩き固着を剥がすそうです。
1/2エクステンションバー75mmが調度良く
プラハンで程々にバンと
叩いてからのコンプレッサーは上手く行きました。
バルブの頭が籠の輪っかと同じくらいまで
スプリングを縮めるとコッターが取り出せます。
コッター取り出しがけっこう難しかったです。
落っこちたネジ拾うマグネットでやってみましたが
まったくダメでした。
ネオジウムマグネットだと良いかもしれません。
4番両方のバルブはすんなり引き抜けず
先端がコッターとのあたりで
捲れがあるようでした。
オイルストンで磨き
取り出しに成功
外せたバルブ8個です。
ポート清掃
排気側が主ですが吸気もちょこっと
そしてプラグスレッドも
バルブのすり合わせをする前に
どのくらいの密閉性なのか灯油をためてテストしました。
3分位してポートに灯油が流れてきました。
コンパウンドの流れ止に絆創膏を巻きました。
吸気バルブは凹みが大きく
この小さいタコ棒が具合良かったです。
叩きながら回す リズミカルに だそうです。
すり合わせ後の感じ
コンパウンドは緑色ですが
灰色になっていますね。
最初はジャリジャリした感触
シャリシャリしてシュルシュルして
ニュルニュルになります。
一箇所3分くらい
後半はあまり叩かず左右回しました。
そして貼っ付く感じで回すのに抵抗が強くなります。
たこ棒の吸い付きがすぐ剥がれてしまいます。
この時がお互いの面が同一になったんだろうと思いました。
叩くときの音も
だんだん甲高くなっていきます。
この作業は静かな部屋で作業音を確かめながら。
叩いた音
擦っている時の音
そして感触
ドリルで回して出来るそうですが削りを最小にするには手作業が良さそうです。
コンパウンド洗い流した後の写真です。
かなり当たり幅が広く芳しくないけど良しとします。
106用バルブステムシール
315円×8 吸気・排気同じです。
インジェクターシール セット
2940円×4 上下一緒のようです。
バルブステムシールは安いなぁと思うけど
インジェクターシールはびっくり価格ですね。
旧バルブステムシールです。外します。
バルブステムシールプライヤーでつまんだ感じ
ラスペネ吹いて
プライヤーでくりくり回して
ジワッと引き抜きました。
けっこう抵抗ありました。
新旧の比較
左が古いの
穴の大きさが違います。
挿入は12mmロングソケットにしました。
延長バーを取り付けて
古いのを付けてプラハンで装着練習
10回くらい軽めに叩いて装着できました。
バルブステムシール取り付けを
バルブスプリングコンプレッサーでやったらどうだろう
なんて夢で考えていて目が覚めました。
3/8ソケット12mmロングがぴったりはまります。
いい感じです。
実際ためすにはバルブ取り付けないと出来ないため
次回練習してみます。
バルブ装着に
シールに付いているスプリングをはずした方が良い
あるサイトで書いてありました。
わりと簡単に取れます。
新しいのはきついと思いますが
ただこれ取る時シール傷めそうなのでやめておきます。
バルブの頭はコッター取り付けのため
このような形状です。
ここをステムシールが通過する時
シールが傷むようです。
マスキングテープ、スムーズに通過します。
本番はシリコングリスやシリコンスプレーするので
もっと良いでしょう。
きれいにするの大変でしたが
汚れが無いのは気持ちいいですね。
バルブステムシールの取り付けです。
マスキングテープでステムの凸凹を和らげ
そこを通過
いい感じです。
計画通りにバルブスプリングコンプレッサーを利用し押し込みます。
取り付け完了です。
8箇所すべて取り付きました。
バルブスプリング取り付けです。
スプリングをセットした感じ
コッターはシリコングリスを付けておくと
装着の際、接着効果あってやりやすかったです。
装着完了です。
8個すべて仕上がりました。
反対側です。めでたし。
バルブ取り付けで
リテーナーとスプリングが少しずれます
芯を揃えたいけどコンプレッサーの籠の座りが悪く
これが精一杯
外す前の状態でも同じにずれていましたから
仕方ないかな
これってぴったし合っていても実使用でずれてしまうのかもしれませんが
バルブスプリングとリテーナーのずれを
ウォーターポンププライヤーで調整しました。
ほぼ中心に合わせれたと思います。
排気側はブロックとスペースありますが
吸気側は狭くてやり難かったです。
この作業用にプライヤー先端を薄く削ると良さそうです。
インジェクターシール交換
無事外れました。
エンジン側の方が傷んでいるように見えます。
熱受けるからかな
数回、古いシールで装着練習をしました。
元より先端ノズル側がきつくやりにくいです。
新しいシール
左から2列目
品物が違います。
艶無く内径もちょっと小さいみたい
品番同じ袋なので装着へ
新しいのはよりきつく大変
ノズル側は一回転ひっくり返る感じで装着となります。
無事装着できました。
バルブすり合わせがどのくらい上手く出来たか
灯油テストしました。
この写真はすり合わせ前の灯油テスト
この時はバルブスプリングを外しているので、
条件同じでありませんが3分ほどで漏れてきました。
どのくらい良くなったでしょうか
5分経過
排気1番
排気2番
排気3番
排気4番
この頃は7分とか経っていると思う
吸気1・2番
吸気3・4番
密着具合は良好のようで漏れないようです。
良かったです。
インジェクション取り付きました。
エキゾースト側のスタッドボルです。
ナット2個でスタッドボルト取り付け
インテーク側のガスケットです。
サージタンクも無事に取り付きました。
作業後の反省
サージタンク取り付けが先で
その後インジェクション取り付けでした。
インジェクションに無理掛けてしまいました。
サージタンク取り付けで困窮していたら
カプラーの根っこ破損。がっかり
手前の写真を確認したらヒビがあり
今回の負担でより大きくなってしまったことが分かりました。
スーパーXで補修しました。
次はエキゾーストマニホールド取り付けです。
新しいガスケット
排気用はメタル製
表裏穴の位置同じです。
出っ張った方をこちらに向けて取り付けました。
ナットを手回しで装着すると
渋いです。
二面傷があります。
わざと潰していびつにして抵抗を掛けて
緩まないようにしているようです。
トルクレンチで締め付けました。(数値は16です。)
インテーク側も(数値は8です。)
30日はインジェクションが邪魔でトルクレンチ出来ませんでした。
インジェクション外したので正式に出来ました。
ですが下側はスペース悪く工具入らず手締です。残念
正式な締付けトルクなので排気漏れの心配はないと思います。
室内での作業はすべて完了しました。
インテークマニホールド(サージタンク)のヘッドへの固定は、
ナット6個です。
下側は2箇所で固定
この下側はスペース悪くクローフットレンチでトルクレンチが使えました。
規定値8N・m
勘締めは6から7でした。
トルクレンチ使えて良かったです。
ヘインズには締付けトルクの記載が無いので
参考に緩める時のトルクを計ってみました。
一つだけ20N・mであとは25~30N・mでした。
エンジンヘッドをホイストロープで吊り降ろし。
室内での作業は6週間掛かりました。
整備内容はバルブのすり合わせとステムシールの交換をしました。
無事、地面に下ろすことができました。
ヘッドカバーの内側が汚れていたので洗浄
ヘッドカバーパッキンです。
この文字がある方がオイルフィラー側でした。
どちらでも良いとは思うのですが
MEILLOR 8
特別難しいこと無くセット出来ました。
ヘッドガスケットです。
国内在庫なくてフランスから飛んできてくれました。
ありがたいです。
拡大してみるとこんな感じです。
反対側です。
厚みを計ってみました。
上側が旧ガスケット
手前が新ガスケット
測定位置に寸法を記しました。
左右で0.2mmも違います。
180°くらい締め込みが違ったのかな。
新しいのは1.5mm
今回の新品と同じ厚みがあったとすると
0.2mmくらい圧縮されるようです。
ボルトは2/3回転締め込みなので
ピッチ1.5mmのネジだから1mm引っ張るけど
ガスケットの潰れ分を差し引くと0.8mmボルトが伸びるようです。
シリンダーヘッドの歪みはほぼ0でした。
シリンダーも測ってみました。
この部分で0.04mm隙間がありました。
同じ中央向こう側は0
シリンダーケース自体は前後2箇所0でした。
対角はピストンの出っ張りがあって無理かと思って測らなかったけど
写真見ると可能なような
短辺は省略しました。
シリンダーヘッドをエンジンに載せました。
シリンダーです。
ヘッドボルト取り付けのネジ穴掃除に手間取りました。
ガスケットをセット
ヘッドはホイストロープで釣り上げエンジンへ
上手くいきました。
久しぶりにエンジンルームへ戻ったヘッド
ヘッドボルトはグリスを頭とねじ山部分に均一に塗りました。
ロッカーシャフト共締めなので
ロッカーシャフトをセットして
ヘッドボルトをセット
1回目は20N・mで中央から締め込み
2回目は2/3回転締め込みを中央から
450mmのスピンナーではかなり重く
パイプで延長して回せるくらいです。
80~100cmくらいあるといいかな
タペットがバルブにあたり反発あるから
タペットのナットを緩めたのですが
結局調整ネジを緩めるのを忘れてしまいました。
ロッカーシャフト取り付けでバタバタ落ち着かなかったのですが
その時に気がつかなかったのは間抜けすぎ
なのでヘッドボルト締め込みがアバウトになってしまったのが残念でした。
配線カプラーを接続やホース接続など
約2時間整備
エキゾーストマニホールドと中間パイプとの接続のガスケットです。
横から無事挿入出来ました。
スタッドボルト
ナット
スタッドボルトは事前に取り付けていなかったので
少し手こずりました。
手で送れなかったので
ビニールホースをかぶせてバイスプライヤーで取り付けました。
ナットを付けて
下から見上げての写真です。
指定トルクは30N・m
手持ちのエキステンションバーありったけ繋いで
なんとかトルクレンチが使えました。
エキゾーストマニホールドとヘッドの取り付けトルクは16と思っていました。
ヘインズをよくよく見るとロングナットが16でショートナットは25と記載してありました。
結局エンジンルームでのトルクレンチ使いとなってしまいました。
でもどうにかトルクレンチが使えて良かったです。
シリンダーヘッドからの冷却水が出て行くところのつなぎ部分です。
ここはガスケットの用意はなく液体ガスケット接続
後で写真見ると右下角のところ液ガスあるかどうか際どいですね。
漏れるかなぁ
取り付け完了
この他
ウォーターポンプ取り付けボルト
大きい方は65N・m
小さい方は30N・m
取り付け時
この締め付けトルクで捻ると折れそうで
怖くて指定トルクで取り付けできませんでした。
やはり不安なので増し締めを
トルクレンチで大きい方は50
やはり怖くて65まで出来ません。
小さい方もやっと20くらい
心臓に良くないです。
106の冷却水用サーモスタットスイッチです。
89℃です。
これとパッキンで1890円でした。
パッキン取り付けた感じ
セットした感じ
すんなり取り付きました。
社外品では困窮しました。
サーモスタットスイッチ自体の外径は53.45mmで同じなのですが
パッキンの厚みが違い
外径が社外品は54.0のところ55.35あります。
このため今回偏ること無く具合良かったです。
さすが純正パーツです。
タイミングベルトを取り付けた後
タペット調整です。
クランク2回転でカムシャフト1回転
42駒あります。
なので10.5駒ごとに記しをつけて
圧縮上死点の順番は1番→3番→4番→2番
吸気0.2mm
排気0.4mm
トルクレンチで20N・mに締め込みました。
完成の図
中蓋をして
ヘッドカバーをセット。
タイミングベルトカバー→オルタネーターベルト→エアークリーナーケース
取り付けて
配線やホースも戻し最後にバッテリーを接続
ヘッドカバー取り付けボルトをトルクレンチで16N・mで締め込み
冷却水(今回はフラッシングのつもりなので水だけです。)を入れて
オイルは入れましたが
確認し300cc補給(中身はヤッコでないです。)
エンジン始動(すごく緊張しました。)
クランキング6秒後
無事に動きました!
だけど1分位のち煙がかなり発生
よーく観察するとエキゾーストマニホールドとパイプの接合部から
排気漏れでもなさそう
グリスの焼けのようです。びっくりしました。
冷却水のエアー抜き
暖房ファンを動かしていたことと
88°の高めのサーモスタットスイッチのため
なかなか気泡がでず心配しました。
けど無事終了。
アクセル軽ーく吹かしてみましたが
気泡出ませんでした。
ガスケットの気密性は良さそうです。
エンジン音
これでいいのかな
タペット音かなり大きいです。
クリアランスは間違いないつもりですが
吸気0.2はともかく排気0.4は広いと思うんだけど
冷却水は念のためもう一度水を入れてフラッシング
その後正式にクーラントを入れました。(2回フラッシング)
エンジン温まったところでオイル交換とエレメント交換
今回入れたばかりの未走行のエンジンオイル
かなり黒くてびっくりしました。
今回使用のクーラントとオイル
洗車して出走。40kくらい走りました。問題ないようです。
今回の整備に必要で購入した工具達です。
トルクアングルゲージ
分度器みたいなのを買いました。
ヘッドボルト取り付けで使います。
中央が3/8→1/2のソケットアダプター
トルクレンチに対応させるため
右側のがヘッドボルト用12.7sq.E型トルクスレンチ B4-E14
ストレートエッジ
ヘッドの歪みを測定するために。
直線誤差が50cmで0.015mm以内だそうです。
バルブステムシールプライヤー
整備合計時間は約120時間でした。約3ヶ月半掛かりました。
エンジンヘッドガスケット交換 166672km